【『入学』と『卒業』について】

アメリカ留学は、大学に入学してからが本番です。なぜなら、アメリカでは「どの大学に入学したか」よりも、「どの大学を卒業したか」が重要であり、「その大学でどのような学生生活を過ごし、どれだけの成績を修めたか」の方が問われるからです。日本のように、「どこの大学に入ったか」はさほど重要ではありません。

 

ですので、入学がゴールではなく、『卒業』までこぎつけてこそアメリカ留学が成功したかどうかが分かるのです。

 

ここでは、アメリカの大学の『入学』と『卒業』について、それぞれ「やさしい」「むずかしい」と言われる理由をお伝えします。


アメリカの大学に入学するということ

「アメリカの大学への入学は比較的簡単」と言われています。全ての大学に当てはまりませんが、事実です。

 

特に、広い門戸を広げている州立大学やコミュニティカレッジは、州民であれば入学制限はほぼないと思っていいでしょう。

 

コミュニティカレッジの設立目的が、その地域(Community)に貢献することなので、当然と言えます。

 

また、リベラルアーツカレッジなど多くのアメリカの大学は、「多様性」をとても重視しています。そのため、入学希望者の『個性』を重視した入学審査を行います。

 

たとえば、エッセイ(小論文)でユニークなことを書いている、推薦状の内容が秀でているなど、テストや高校の成績からだけではうかがえない資質を見いだそうとするのです。

 

入学希望者からすれば、テストや高校の成績が少しくらい悪くても、エッセイ(小論文)や推薦状などで自己アピールすれば入学のチャンスを得られる可能性が高くなるということになります。

 

この点もまた、アメリカの大学が「入学がやさしい」と言われる所以でしょう。

 

一方、有名私立総合大学(ハーバード大学など)は、合格率が数パーセントとだれでも入学できるわけではありません。

 

また、学費の問題もあります。年間の学費だけでも50,000ドルを軽く超える大学もあれば、コミュニティカレッジのように10,000ドル程度の大学もあります。

 

そして、留学生にとって必要不可欠な「TOEFL」の存在も忘れてはいけません。

 

語学学校への入学は、実は比較的楽です。適切な手続きを行なえば、ほぼ問題なく入学できるでしょう。

 

ただし、留学生が大学へ入学するためには、「TOEFL」の点数が重要になってきます。レベルの高い大学への入学を希望するのなら、「TOEFL」で高得点を取らなくてはいけません。

 

各大学には、入学が許される最低必要な「TOEFL」の点数が決まっています。いくら成績がよくても、「TOEFL」の点数をクリアできないとダメです。

 

また、英語以外にも入学基準はあり、入りたい大学によって基準が変わります。

 

合否基準には、高校の成績や活動内容(部活・ボランティア活動など)、エッセイ(小論文)の内容など、多彩です。

 

入学を決めた時点よりもっと早い段階から、英語力はもちろん高校での成績や「自分らしさ」をアピールできる内容のものを考えておくといいでしょう。


アメリカの大学を卒業するためには何をするべきか?

大学に入ったからには、4年後には学びを全て終えて、晴れて卒業式を迎えたいですね。

 

「アメリカの大学を卒業するのは難しい」とよく言われますが、残念ながら事実です。

 

アメリカの大学は、卒業に必要な単位数を取得すれば卒業できます。つまり、4年間絶対に通う必要はなく、3年で卒業も可能ですし、逆に4年以上かけて卒業する学生もいます。

 

『どこを卒業したのか』が大事であるため、また良い成績で卒業することが重要なため、学生は在学中に必死に勉強をします。

 

そこまで必死に勉強するのは、『少しでも良い条件で就職するため』です。

 

即戦力が求められるアメリカでは、どのようなスキル・知識を大学で学び、どのような成績で卒業したのか、ということが評価の対象になります。だから、『どこを』『どのような成績で』『卒業したのか』が大事なのです。

 

ところで、アメリカの大学では、授業時間は1日平均すると3時間程度です。

 

しかし、そのための予習・復習・宿題をこなすのに、5~6時間はかかります。ですので、授業がない時間のほとんどが、それらの勉強時間に費やされます。

 

予習・復習をしなければ授業についていけません。宿題は、教授によっては成績をつける重要な要素になります。決して手を抜かないようにしてください。

 

もちろん、留学生であろうと同じ量をこなす必要があります。英語にハンディがあろうと関係ありません。むしろ、そのハンディをハンディでないようになるまで英語を学ぶことが大事です。

 

アメリカの大学は、基本的に9月~12月の秋学期と、1月~5月の春学期に分かれます。それぞれ16週間の学期は各々独立していて異なる科目をとるため、8週間ごとに中間・期末テストがあり、それぞれの科目について10枚くらいのレポートの提出が求められます。

 

テスト前やレポート提出前になると1日に10時間くらい勉強に時間を取られます。科目によっては、レポートを書くために徹夜も覚悟しておいた方がよいでしょう。

 

簡単にアメリカの大学での授業の進め方を紹介していきました。とにかく、在学中は勉強漬けになります。

 

ある日、大学で高校生を対象にした見学会がありました。その時に、高校生たちに行った一言が今でも忘れられません。

 

『大学生活は、ビバリーヒルズ高校白書(Beverly Hills 90210)とは違うよ』

 

まさに、高校生の『バラ色大学生活』を打ち砕く言葉でした。

 

留学を考えているなら、『覚悟』を持って臨んでください。